私は、本年度で教員生活が30年になりましたが、そのうちの16年間を半田市のとなりの阿久比町で勤めてきました。そこで私自身が子どもたちに教わったのが「オアシス」の大切さでした。ご存じの方もあると思いますが、「オアシス」とは、下記の内容です。
オ・・・・おはようございます
(あいさつのこころ) ア・・・・ありがとう (感謝のこころ) シ・・・・しんせつに (親切にするこころ) ス・・・・すみません (謙虚なこころ)
この運動は、中学校の生徒議会で採択され、子どもたちからの発信で、町全体の運動となっていったものです。その活動のエピソードを紹介します。
<あいさつ>
久しぶりに里帰りされた方が、見知らぬ中学生からのあいさつに感動され「あいさつの 声が飛び交う 里の秋」という俳句にしてのお礼が学校に送られてきました。<
ありがとう>
中学校で、全国の先生方をお迎えして研究発表会をした折に、部活動を公開しました。その際、上級生が下級生に対して「ありがとう」という言葉を違和感なく使っていることに参加者の方から「なぜ?」という質問をもらったことを思い出します。<
しんせつに>
夏休みの時でした。「自転車がパンクし、荷台の重い荷物をどうしたらと思っていたら、部活帰りの数人の男の子が自転車と荷物を家まで届けてくれた」との感謝の電話でした。
どれも、当時の中学生にとっては普段と変わることではなかったのですが、この普段とかわらないことができるような自分自身でありたいと今でも肝に銘じています。
前回の半田っ子にも書きましたが、本校でも「あいさつ」の部分で、普段通りにできる形ができつつあります。子どもたちからの発信で始まったこの活動が、上記のように地域から市へと広がりを示してくれることを願っています。
三学期がスタートして1ヶ月が過ぎようとしています。職員が毎週提出する日案に子どもたちの変化や意気込みを感じる文章が多くなってきました。それぞれの学年の集大成とともに、進級に対する子どもたちの「やる気」が伝わってきます。 恐縮ですが・・
自分の家族のことで恐縮ですが・・・。1月はいろいろな会が目白押しで、下の息子に送ってもらうことが多くなっています。その40分の道中での話で、子どもの考え方や知らない一面をみることが多くあります。今まで、男同士ということもありあまり会話がなかったのですが、この時間を楽しみにしている自分は、年をとったのかな?と思う反面、もっと前から会話のしていれば良かったと反省もしています。
( 校 長 小 宮 克 裕 )